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YouTube版怒りのデスロードを走るために

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レイ・チャールズのオリジナルは音質があまりよくありませんが、軽やかなピアノの表現はよく聴けると思ったのでセレクトしました。

もう一つ、映画のバージョンを入れています。

このシーンは、レイの身勝手な私生活に妻の怒りが爆発するところ。その怒りっぷりに「ひらめいた!」とばかり大喜びするレイは、「その怒りを消すな」とピアノに向かい、彼女の気持ちを代弁するような《Hit the Road Jack》を歌い始める‥‥という半伝記的なミュージシャン映画には必ずと言っていいほど織り込まれているクズエピソードです。

この曲がうまれた正しい経緯は知りませんが、長年残る作品(芸術家だけでなく研究者や建築家も)を創作するような人は、多かれ少なかれこういう一面をもっているのだと思います。身勝手なだけで何もうみださない、心底救いようのない人もたまにいるような気もしますが。電車で降りますとも言わずにただグイグイ押してくる人とか。道を譲っても会釈すらできない人とか。ああいうタイプは、他人に感謝したらMPが激減する呪いにかけられた人なんだな、と思ってやり過ごすしかないですね。

 

話が逸れました。《テンペスト》も、グレン・グールドとダニエル・バレンボイム、2タイプを入れました。

グレン・グールドは、高さが30センチほどの特製椅子で演奏する異端のピアニスト。演奏会を否定し、録音に特化した(今では珍しい考え方ではないですが、時代的に考えるとかなり斬新な発想だと思います)音楽家です。とはいえ、演奏しながらハミングする癖があり、それは録音にもしっかり吹き込まれてしまうほど。楽曲の解釈も独特で、好き嫌いがはっきり分かれる音楽家です。

音がきれいな演奏家ではないですが、対位法(独立した複数の旋律を同時進行させる作曲のテクニック)をかたくななまでに信じるグールドの演奏は、各声部がそれぞれ際立っていて聴きやすく、私は好きです。もっとも、低い位置で弾くスタイルは彼だからできることであって、真似しても手首を痛めるなのでやめておきます。

対してダニエル・バレンボイムは、THE 正統派な音色です。私が最初にバレンボイムをCDかレーザーディスクか何かで聴いたのは指揮者としてだったので、余計にきちんとした印象があるのかもしれません。ユダヤ系ロシア人ですが、アルゼンチン、イスラエルに移住し、作曲を学んだのはパリのナディア・ブーランジェの下ということなので、求める音楽があるところが故郷、といった感じなのかもしれません。大柄なので、演奏している指の運びに安定感があります。

 

エミネムはPVが見当たらなかったので、歌詞付きの動画を選びました。放送禁止用語を抜くと、わりと平易な英語ですね。

 

 

YouTube版怒りのデスロードを走るために

※YouTubeへジャンプします。

 

・Ray Charles - Hit The Road Jack (Original)

・Jamie Foxx - Hit The Road, Jack( Ray)

・Glenn Gould - Beethoven, Piano Sonata No. 17 in D minor "The Tempest" : III Allegretto

・Ludwig van Beethoven "Tempest" Paino Sonata No. 17. III Allegretto | Daniel Barenboim

・Eminem ft. D12 - One Shot 2 Shot | Lyrics on screen | Full HD

 

ちなみにAppleのリストはこちらから。

 

この記事は、Apple Musicで作成した公開リスト「おやつは3曲まで」のYouTube版です。

 

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